Maple 2019の新機能 - エンジニア、数学者、科学者、教員、そして学生のための技術計算ソフトウェア - Maplesoft

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Maple 2019 の新機能
Maple 2019 は、頻繁に使われる主な機能の強化から、新しい研究領域を切り開く特殊なツールに至るまで、より多くの強力な計算機能を提供します。さらに、Maple プログラミング言語の改善、教育ツールの充実、新たな可視化など、さまざまな機能が追加されました。


計算機能の強化
Maple 2019 では、頻繁に使われる主要な計算コマンドに対して、数多くの機能強化が施されています。これにより、特殊なコマンドの多くも改善されています。

PDE の計算
Maple は偏微分方程式の記号解の計算において、常に業界を牽引してきました。Maple 2019 ではさらに多くの問題が解けるようになりました。

テンソル解析
世界トップレベルの物理パッケージがいっそう強化された結果、Maple 2019 はテンソル計算において、ほかに類を見ない製品となっています。

群処理の効率化
群論の継続的な改良の結果、より多くの群をより多くの方法で効率的に構築、計算、可視化できます。

優れた信号解析
オーディオからのエコー除去、太陽系外惑星の軌道周期性解析、その他数多くの信号処理の応用分野のいずれでも、Maple 2019 はよりすばやく、より充実した信号解析を提供します。

データ分析
Maple 2019 では生データを新しい解析ツールでプレビューする機能が改良され、データをわかりやすく分析できます。

分子の計算
新しい Maple アドオン製品 Quantum Chemistry Toolbox from RDMChem は、分子の電子エネルギーおよび特性の並列計算のための、便利なトータルソリューションを提供します。

新しいアプリケーション
最新の対話式 Math Apps は、コンピュータサイエンスなどの重要な概念を伝えるのに役立ちます。

有効なプログラムの効率的な記述
Maple 2019 では Maple のプログラミング言語、データ構造処理ユーティリティ、デバッグツールに数多くの改良が行われたため、有効なコードをより効率的に記述できます。

すぐに作業を開始
スタートページのデザインが一新されました。拡張されたユーザリソースとともに、すべてのユーザが使いやすい環境で Maple を起動できます (使用しない場合は簡単に無効にできます)。


新機能の詳細




Maple 2019 では、数学計算エンジンを強化する非常に多くの改良が行われ、Maple が解析できる問題の数と種類が大幅に拡大しました。PDE、極限、群論、テンソル、計算幾何、および別記されているほかのトピックの改良に加え、基本的なコマンドの機能も強化されました。例えば :

  • simplify コマンドにいくつかの改良が行われました。特に区分関数を含む式について、大幅に改善がされています。
  • 積分の改良により、Maple 2019 では以前より多くの積分を解くことができます。
  • solve コマンドは Maple 2019 で改良され、不等式の解法などが強化されました。
  • DEtools パッケージの新しいコマンドである FindODE によって、指定された式で多項式の係数を持つ線形常微分方程式を検出できます。
  • ラプラス、逆ラプラス、フーリエ、逆フーリエ変換を実行するコマンドで、より大きな問題を処理できるようになりました。問題の種類によっては、これまでより早く処理ができます。
  • RootFinding:-Isolate コマンドに 1 変数多項式のための新しいアルゴリズムが追加されました。このアルゴリズムは、特に悪条件の問題および高精度の解を見つけるのに効果的であり、また無理数係数を含む多項式の実根の分離を保証します。
  • residue コマンドには、基礎となる級数の計算の最大次数を指定できるようにする新しいオプションの引数があります。
  • Rationalize は、ネストされた根号式の特定の例で、より良く機能します。
  • Re および Im へのネストされたコールを含む式の結果が改善されました。
  • Expandfloorceiling で仮定のサポートが拡大しています。


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Maple 2019 では、業界をリードする Maple の偏微分方程式の厳密解を求める性能がさらに強化されました。新たな種類の問題に対する解法が追加され、試行する解法の柔軟な選択も可能になりました。さらに、結果の簡単化なども改善されました。以下の分野で改良が行われました。

  • 変数の線形変化を使用して解決される偏微分方程式と境界条件の問題
  • 解法の指定と除外
  • 反転できない代数式の根である固有値を含む積の分離によって解かれる線形 PDE および BC の級数解
  • 複数の非同次 BC を伴う線形 PDE での重ね合わせ法
  • 多項式の解法
  • ラプラス変換またはフーリエ変換を使用して、より多くの問題を解く
  • ソースの有無を問わない熱および波の PDE の解法の改善
  • ラプラス PDE 問題の級数法での改善
  • 改善された解答の簡単化
  • 線形微分演算子 : 現在、より多くの解の計算に成功
  • 3 つの変数のより多くの問題を解くことが可能に


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Maple 2019 では limit コマンドが、多変数関数の商の極限のケースにおいて改良されました。従来のリリースではこのような極限を特定することができませんでしたが、この改善により計算できるようになりました。絶対値や根号式を含む関数の処理、変数が 3 つ以上の関数のサポート、2 変数で範囲を返すケースなどが改良されました。


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RootFinding パッケージは根を数値的に求めるための高度なコマンド群です。このパッケージのコマンドでは、fsolve が提供する求根の機能を拡張しました。この機能は特に複数の根を同時に見つけるときに役立ちます。RootFinding パッケージの改良点はすべて、結果的に fsolve の改良につながっています。

Root Findings

RootFinding:-Isolate コマンドが拡張され、有理数や浮動少数点だけでなく、任意の実係数を含む 1 変数多項式の根を分離できるようになりました。特に、Isolate を使用して、代数的係数を含む多項式の根を求めることができるようになりました。

Isolate の新しいデフォルトのアルゴリズムによっても、クラスタ化された根を持つ悪条件の多項式のパフォーマンスが大幅に向上します。この求根の手法は、最終的には、根を含む領域に単に線形ではなく二次的に収束します。同じ手法を用いれば、条件の整った問題でも高い精度での求根の要求に対してさらに劇的な改善を行うことができます。


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計算幾何

Maple では、可能な限り自然な計算の操作性を確保することに重点を置いた、物理学における代数計算の最先端の環境を提供します。Maple 2019 は、従来のリリースで導入された機能を統合するとともに、特に量子力学、テンソル計算、ドキュメントの各分野の機能を大幅に拡張しました。

量子力学では主に、コヒーレント状態、状態のテンソル積、反可換変数および関数を伴う式のテイラー級数の改善に加えて、交換子と反交換子の代数ルールの正規化および簡単化での複数の改善が行われています。

Maple 2019 では、テンソル計算機能がさらに強化、統合、洗練され、古典/量子力学および特殊/一般相対性理論への対応を含んだことで、この分野においてほかに例を見ない製品となっています。さらに Maple は、入力と出力の両方で自然なテンソル記法をサポートし、テンソル機能を Maple の計算システム全体と密接に連携させるとともに、参考になる広範なドキュメントを備えています。具体的には、新しい電子書籍として『A Complete Guide for Performing Tensor Computations using Physics』が Maple 2019 に含まれています。このガイドでは、ユークリッド空間、特殊相対性理論、量子力学、古典場の理論でのテンソルとその使用について説明するとともに、一般相対性理論およびテンソル式での座標変換について説明しています。

この新しいテンソルガイドに加えて、Maple 2019 にはミニコース「Computer Algebra for Physicists」も含まれます。さらに新たな「Physics Updates」というページでは、例題、プレゼンテーション、関連するブログ投稿、以前のリリースでの更新情報が、使いやすい 1 つのページに統合/拡張されています。


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計算幾何
GroupTheory パッケージには、有限生成群の構築、計算、可視化のための一連のルーチンが含まれています。置換群、有限表示群、Cayley 表群、「ブラックボックス」ユーザ定義群、記号パラメータに依存する抽象群で構成されます。Maple 2019 の GroupTheory パッケージでは、60 以上のコマンドの追加/更新、群のデータベースの追加/改善、ならびに大幅な性能改善が行われています。多数の重要な特性を持つ群の認識コマンド、各種群の構成コマンド、部分群および部分群の級数の計算コマンド、および与えられた位数のすべての群が群論的特性のいずれかを持つ数値を認識するコマンドなどが追加されています。以下の改良が加えられています。


  • 指定した分岐パターンに対応するすべての子供のデッサンを計算するFindDessins コマンドと、対応する Belyi 写像のすべての分解を求めるDecomposeDessin コマンドの追加。
  • 有限フロベニウス群を抽象群または置換群として認識し、フロベニウス核およびフロベニウス補群の計算が可能に。
  • 有限ハミルトン群を扱える複数の新しいコマンド。
  • 組成列、順序付きの Sylow の塔、Frattini 列など、各種部分群の級数の計算と、その特性の調査が可能な新しいコマンド。
  • 有限群の Remak 分解を生成する新しい DirectFactors コマンド。
  • 有限群がハミルトン群、フロベニウス群、直接分解できない群、メタ巡回群などの特性を持つかどうか、また有限群がほかのさまざまな可解群のクラスに属するかどうかの検証が可能に。
  • SmallGroup コンストラクタは、任意の素数 p および正の整数 k <= 4 に対して、位数 p^k の群の構築が可能に。
  • 指定した位数のすべての群が、巡回群、アーベル群、可解群などの、特定の特性を持つかどうかを判定する新しい数論コマンド。
  • フロベニウス群のデータベースと、それを構築、識別、計算するコマンドの追加。
  • 完全群のデータベースで、位数、中心、半単純成分、フィッティング部分群、類数などの特性の組み合わせを満たす群の検索が可能に。
  • 小群および可移群のデータベースに、多数の新しい特性を追加。
  • 置換群の演算の高速化と、メモリ使用量の削減。
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GraphTheory パッケージは、特定の特性を持つグラフの作成、描画、操作およびテストを行うコマンドの集合です。Maple 2019 の新機能には、より多くの構文、特性の検証、新しい特殊グラフ、および可視化をカスタマイズするための多くのオプションが含まれています。

Maple 2019 では、頂点被覆、最小頂点被覆、ハミルトンサイクル、ハミルトンパスを検出できます。さらに、強欲法を使用した大きなクリークと独立集合の検出、強正則グラフや三角形を持たないグラフの検出、推移還元グラフの作図、および Barabási-Albert と Watts-Strogatz モデルのランダムグラフ作成も可能です。

11 個の新しい特殊グラフと特殊グラフファミリー (Brinkman、Cameron、Circulant、Dürer、Friendship、Hall-Janko、Johnson、Livingstone、Suzuki、Sylvester、Tietze) がサポートされるようになりました。

Maple 2019 ではグラフ表示をより柔軟にカスタマイズできるようになりました。たとえば、デフォルト以外のサイズでのグラフ表示の改善、有向辺の矢印への塗りつぶし三角形の使用、矢印の位置およびサイズのカスタマイズ、新しい頂点形状の使用、重ならない頂点の枠、ツリーでないグラフへのツリースタイルの適用、グラフに多数の頂点がある場合のラベルのポップアップ注釈への置換などを可能にする改良があり、グラフをより簡単に理解できるようになりました。


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計算幾何問題は、特徴認識、気液相図の予測、散在データに密接に関連する領域の描出など、2 次元以上の空間の点に関連する多くの適用分野で発生します。Maple 2019 では多角形および点群の問題を扱う ComputationalGeometry パッケージが機能拡張され、新しい特性の検証と計算機能が追加されました。

具体的には、Maple 2019 には点の配置を判別する効果的なテストが含まれています。この機能は、点が定義された円の内側または線分上に存在するか、2 つの線分が交差するか、または線分の集合が交点を持っているかを判別します。さらに、点の集合の中で最も近い点のペアを検出することも可能で、DelaunayTriangulation コマンドは次元における三角化の計算を 10 回までサポートするようになりました。

多くのコマンドに、アルゴリズムのステップをグラフィカルに表示するオプションが追加されています。


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Graph Theory package

Maple 2019 には、データの処理、解析、可視化に関する数多くの改良が加えられています。


  • Maple 2019 では、最小二乗トリム回帰を計算できるようになりました。
  • Correlogram コマンドを使用して、データセットの自己相関を計算し、その結果を列プロットとして示し、95% の信頼区間の下限と上限を破線で表します。
  • Detrend コマンドを使用して、一連のデータからすべてのトレンドを削除します。
  • Difference コマンドを使用して、データセット内の要素間のラグの差を計算します。
  • 大きなオブジェクトからのデータ (行列、データフレーム、データ系列など) の表示が改善され、データの最初の数行と数列を簡単に確認できます。
  • DataFrames および DataSeries をサポートするために、removeselect、および selectremove を含むいくつかのコマンドが更新されました。
  • Biplot コマンドに、バイプロットで使用する主成分を指定する新しいオプションが追加されました。
  • DataSummaryFivePointSummary、および FrequencyTable コマンドには、結果のテーブルでの列の相対幅を制御する新しいオプションがあります。


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Graph Theory package
オーディオからのエコー除去、太陽系外惑星の軌道周期性解析、その他数多くの信号処理の応用分野のいずれでも、Maple 2019 はより多くのデータを高速で取得できます。Maple 2019 では以下を実行できるようになりました。

  • 不規則な時間間隔でサンプリングされたデータのピリオドグラムを生成します。
  • 1 次元データセットのピークと谷を検出します。近すぎるピークまたは谷をフィルタで除外したり、ピークや谷の定義を指定するなどの機能が含まれます。
  • スペクトログラムを生成するときに重なりを指定します。
  • 信号の実数ケプストラム、複素ケプストラム、および逆複素ケプストラムを計算します。
  • 新しい FFTShift コマンドを使用して、行列またはベクトルのデータを別の位置に入れ替えます。たとえば、最も低い周波数を中心に移動し、最も高い周波数を角に移動することで、よりわかりやすく視覚化され、データ処理が簡単になります。
  • 画像に対して、Sobel、Robert、Prewitt 3x3、Prewitt 4x4 などのエッジ検出畳み込みマスクを適用します。
  • 画像のフーリエ変換の振幅を計算します。その後、このデータは画像の空間周波数を視覚化するために画像として埋め込むことができます。


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Maple では日付と時間を含む計算を実行でき、時間依存データの解析、指定した日付の曜日の計算、タイムゾーンの考慮などが可能です。Maple 2019 では、さまざまな形式を用いて簡単に日付と時間を文字列に変換し、日付と時間の文字列を対応する Maple 表現に変換できるようになりました。

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Graph Theory package
Maple 2019 では、円、四角、三角、凧、投げ矢、星、スーパー楕円などの幅広い形状を、多角形の名前を使用して簡単にプロットに追加できます。色や透明度などの通常のプロットオプションに加えて、角丸、回転、不規則など数多くの形状固有のカスタマイズオプションも含まれています。これらの形状描画機能は、ほかのプロットに注釈を付けたり、より複雑な 2 次元のアニメーションを作成したりするのに非常に便利です。たとえば、カスタム頂点形状をレンダリングしてグラフを描画する際に使用されます。

Maple の対話式プロットツールの重要な機能拡張には、プロットビルダーでのアニメーションのサポートがあります。Maple 2019 では、コマンドに加えて、ポイントアンドクリックインターフェースでアニメーションを簡単に作成およびカスタマイズできるようになりました。

そのほかの可視化の改良には、スーパー楕円および一般化されたスーパー楕円をプロットするためのオプションの導入、グラフのレンダリングへの多くの改良 (「グラフ理論」セクションで詳述)、SVG 形式でのプロットのエクスポート、さらに Statistics パッケージの新しい correlogram コマンドによるデータセットの自己相関表示が含まれます。

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デザインを一新したスタートページと拡張された一連のユーザリソースにより、すべてのユーザが使いやすい環境で Maple を起動できます。


  • スタートページには、簡単な紹介ビデオなど、新規ユーザがすばやく開始できるよう設計された新規リソースと改善されたリソースが含まれています。
  • また、より経験豊富なユーザのために、最も役立つ、よく使用されるリソースを中心にスタートページが簡素化されました。
  • すべてのユーザにとっての包括的なリソースである Maple Portal が拡張され、推奨される学習法によって編成された製品内およびウェブベースの両方のリソースが提示されるようになりました。
  • 新規のワークシートから開始したい場合に、スタートページをオフにするのが非常に簡単になりました。


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Graph Theory package

Maple では、学習者が新しい分野を学んだり、概念を確認したり、問題を解く際に役立つように設計されています。そして、学習を補助する多くのツールが、使いやすい 1 つの環境にまとめられています。Maple 2019 では、学習者専用のリソースに以下のような追加がされています。

  • コンテキストパネルのメニューにあるボタンをクリックするだけで、より多くの数値解析操作を実行できるようになりました。これには、式列または関数の収束率の計算、テイラー多項式近似の検出、ベクトルの極限の計算、相対誤差の計算などが含まれます。
  • 新しいアシスタントでは、演算、代数、微積分、因数分解など、自動採点機能付きの演習ドリルを簡単に作成できます。
  • 新しい対話式 Math Apps は、ソートアルゴリズムや Big O 記法など、コンピュータサイエンスやその他の分野の重要な概念を理解するのに役立ちます。


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Maple 2019 でのパフォーマンス改善には、広範囲にわたる機能強化と限定された機能強化が両方含まれています。Maple 2019 では以下の演算がすべて高速になりました。

  • Maple 2019 では、整数係数を持つ疎な多変数多項式の因数分解においてパフォーマンスが大幅に向上しました。この演算は、よく使用される上位レベルのルーチンで頻繁に実行されます。
  • GraphTheory パッケージの MaximumClique 関数にグラフの最大クリークを計算するための新しいアルゴリズムと、使用するアルゴリズムを選択するオプションが追加されており、特定の種類のグラフでパフォーマンスが格段に向上します。
  • Group Theory パッケージでは、置換の演算およびその他のローレベル処理がコンパイル済みのカーネルコードで完全に再作成されました。これにより、各処理が非常に高速になり、置換のメモリオーバーヘッドが大幅に削減されました。
  • RootFinding:-Isolate コマンドには、1 変数多項式に対する新しいアルゴリズムが追加されています。これにより、悪条件の問題の特定のクラスに対して、処理がはるかに高速になり、桁数の多い高精度な解を求められます。


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Maple 2019 では、ワークフロー向上のために、数多くのインターフェースの改良が行われています。


  • Maple 2019 では、データの最初の 10 行および 10 列と構造のサイズが表示されるようになり、大きな行列、ベクトル、配列、データフレーム、データ系列の内容を簡単に把握することができます。
  • 新しい単位の次元別パレットでは、使用可能な単位テンプレートの数を追加できます。また、物理的寸法に関連した単位を容易に見つけることができるようになります。
  • [お気に入り] パレット内の単位をクリックしてドラッグすることで、簡単に並べ替えができるだけでなく、ユーザ独自の単位を作成できるようになりました。
  • インターフェースコマンドに複数の新しいオプションが追加され、プロシージャの表示、コマンドラインインターフェース使用時の出力カテゴリの色などを細かく指定できます。
  • 多数のメニューとツールバーが簡略化されました。
  • コンテキストパネルから、より多くの数値解析 (学習) パッケージの操作を実行できるようになりました。

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Maple 2019 では Maple 言語、データ構造処理ユーティリティ、デバッグツールに数多くの改良が行われています。

Maple 言語で以下がサポートされるようになりました。


  • たとえば、エントリのインデックスを追跡しながら、行列の値を反復処理するような、for ループ内で 2 変数を取り扱う機能の追加
  • 式での割り当て、if 文、try 文、およびループの使用
  • C スタイルの増分、減分、および割り当て演算子
  • プロシージャおよびモジュール内で、ローカル、グローバル、およびエクスポートされた変数の宣言の位置を柔軟に選択可能に
  • 矢印の表記を使用して定義される、演算子プロシージャでのローカル変数宣言
  • 効率的な可変文字列
  • 記号の中間演算子の有効な文字集合の拡張

プログラミングには、ほかにも以下のような改良が行われました。


  • Download コマンドにより、特定の URL のデータをローカルファイルにダウンロード可能に。
  • ArrayTools に、エントリの分割、削除、反転のための新しいコマンドを追加。
  • 指定した任意の表を反転し、それを新しい表として返す tablereverse コマンドの追加。
  • 整数を英語表記に変換し、再度数字に戻すことができる convert/english コマンド。
  • 割り当ての追跡時に、より詳細なフィードバックを提供する新しいカーネルオプション。
  • 新しいインターフェースオプションでは、スクリプトの実行とセッションログの記録時に、出力での色分けされた構文のハイライト、出力されるプロシージャのカスタマイズ、エラーのより詳細なフィードバックが可能に。
  • コマンドラインインターフェースを使用して、Maple に入力されたコマンドの履歴を対話的に操作、再生、保存、および復元するためのいくつかの新機能を追加。
  • mint ユーティリティに、「ctags」形式のファイルを生成するオプションを追加。これにより、プロシージャをすばやく実行したり、色分けされた出力の生成が可能に。
  • デバッガの改良には showstat からの出力の向上が含まれ、長い行の表示に関して、エラーが発生した行のソースファイルを開いたり、デバッガコマンドのヘルプに簡単にアクセスが可能に。

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Graph Theory package
Maple 2019 に追加された多数の新しい対話式 Math Apps、例題、アプリケーションを使用して、概念を確認したり、新機能について学んだり、Maple のさまざまな適用例を見つけたり、自分の作業の起点とすることができます。

新しい Math Apps には、ソートアルゴリズム、Big O 記法、2 分探索木、およびスタックとキューなど、コンピュータサイエンスの重要な概念についてのインタラクティブなアプリケーションが含まれます。その他にも余弦定理、三角形関数、明暗境界線などの MathApps が新たに追加されています。

新しいアプリケーションには、ノットの可視化、表データのインポートに関するチュートリアル、および独自の Maple パッケージにコンテキストメニューを追加する方法を説明する詳細な例が含まれています。


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Graph Theory package

Maple 2019 のアドオンツールボックスに新たに追加された Maple Quantum Chemistry Toolbox from RDMChem は、分子の電子エネルギーおよび特性の並列計算のための、包括的で使いやすい環境を提供します。このツールボックスでは以下を実行できます。

  • 9600 万以上の分子のデータベースから分子を瞬時に定義
  • よく知られた電子状態計算手法と、最先端の研究用に近年開発された高度な手法による量子計算の実行
  • 印刷物並みの高品質な 2-D および 3-D のプロットとアニメーションによる、分子のエネルギーおよび特性の解析
従来の波動関数手法は分子の大きさに応じて、指数関数的にスケールするのに対し、このツールボックスでは最近開発された縮約密度行列 (RDM) 手法による低次の多項式計算によるスケーリングが可能になります。これらの手法を使用することで、これまで扱えなかった強い相関を持つ分子および材料を計算できるようになります。化学者、物理学者、材料科学者が、新たな分子や材料を科学分野全般への応用に向けて予測し、設計することができます。

このツールボックスは Maplesoft からアドオン製品として提供されています。



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*評価版は学生版及びパーソナル版には用意されていません。